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アリスはいつも二人いた。
きみはぼく、ぼくはきみ。 時間も空間も飛び越えて、二人はどこにだって行けた。
でも、どうしてぼくたちはここにいるのかしら?
アリスたちが目覚めると、そこは不思議の国だった。
時間泥棒は時間を盗んで大もうけ、それでもまだ飽き足らず、
この世界の時を司る姫をとらえようと暗躍する。
それを許さじ と、
時の姫に仕えるタイムパトロールのおかしな兄妹は、正義 の名の元に大暴れ。
不思議の森の奥深く、歌姫歌う宮殿には、 兎に姿を変えた時の姫が住まう。
そんな世界から帰る道を探す ため、アリスは時空の旅を繰り返す。
行き着いた銀河鉄道の最果て、
消えたカムパネルラを振り返 るアリスに真実を語ろうとするアリス。
それを拒絶するアリス。
一方不思議の国では、アリスの出現により、無限ループして いた世界が歪みはじめる。
消えて行く不思議の世界。崩壊する永遠。突きつけられる真実。自分自身と向き合う自分。
本当の 自分はどこにいる誰なのか。
ここにいるよ。
すべてが崩壊した果てにアリスは何を知るのだろう。
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