●STORY |
物語の舞台は、海底の王国コーラル。
美しく平和だったコーラルは、次第に“闇”に浸食され、 滅びの時を迎えようとしていた。
さらに、容姿・能力ともに秀でたイネス王女(黒川陽子)には
女王となるに不可欠な託宣が得られず、反乱が起きる。
イネスの妹リチア王女(細野美也)、その“対(つい)”の者であるジルコン(水尾綾子)、
イネスの対であるグロッシュラー(小田切梓)、
巫女ルチル(鈴木育江)とその対スピネル(飯塚春香)は、 からくも南の神殿へ逃れるも、
イネスは反乱軍の手に落ち、生死不明となってしまった。
相手を生涯かけて守る対の者でありながら、
イネスを守れなかったことを悔やむグロッシュラー。
自らの力不足を知りながら、
それでも玉座に座らねばならない重圧に苦しむリチア。
そんなリチアを、ひたすらに守ろうとするジルコン。
そしてルチルは、
病弱な自分の身を心配するスピネルの気持ちを知りながら、ある決意を固める。
「この国を救う為に、光と闇の均衡を統べるという伝説の“天翔ける乙女”を喚ぼう」と。
たとえ、その為に自らの命を削ろうとも……
そのころ、海の上では“東の果て”を目指す船から 蛍(飯塚美雪)が、
親友・辰砂(鈴木育江/2役)と青く輝く海を眺めていた。
「空と海 落ち合うところ 波かぐわしくなるところ
夢疑うなリーピチープ 求めるものを見つけるは ひんがしのいやはての国」
しかし、あこがれていた海底の王国に本当に行くことになろうとは、
このときの蛍には、知るよしもなかった…… |
to be continued…… |
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